2015年8月11日火曜日

ランナーの想い

ツインソウルのプロセスでは、待機期間中のチェイサーの相談やブログなどが多い為に、チェイサーばかりが辛くて悲しい想いをしているように見えますが、実はその裏でランナーもとても苦しんでいます。二人は宇宙の鏡であることから、このプロセスの苦しみはほぼ等しいのではないかと思います。

ランナーはチェイサーである彼女(ここでは女性であると仮定します)と出会った瞬間から、おそらく深く彼女を愛しています。ランナーは激しい愛と情熱と欲求を掻き立てられます。それは、これまで誰にも感じたことのない強く深いものです。心の奥深くで、彼女が自分の人生を変えるであろうことに気付きます。顕在意識では分からなくても、既に彼の魂は知っています。

ランナーは絶えず彼女のことを考えます。彼女と過ごした時間、彼女の笑顔、彼女の声、仕草、会話のすべて、キス・・・ ランナーは彼女についての回想や想像を止めることが出来ません。いつも彼女のことを考えて他のことに集中出来なくなる程、ランナーは深く彼女を切望します。彼女に感じる愛情は、日ごとに強く会う度に深くなります。今までの過去のどの恋愛よりも強く深く。

ランナーは次第に怖くなります。彼女に感じる愛の強さは、今まで経験したことがないので恐れを感じます。彼女を失うのが怖くなり、愛の強さに怯えて立ちすくみます。恐れで身動きがとれない程、彼女を失うことが怖くなります。やがて彼は、現在の状況に過去の恋愛やそれまでの概念を当て嵌め、彼女を失うであろうと確信します。不安と絶望に押し潰されそうな気持ちを制することが出来ず、すべてのコントロールを失い、この場から逃げ出そうとします。ランナーは二人の関係から逃げ出します。

逃げ出したランナーは、彼女への想いを逸らそうとし、彼女を心の外へ追いやる為に出来るすべてのことをします。彼女を忘れようとあらゆることを試みます。彼女と離れることによって、時間の経過が心の痛みを消し去ってくれるだろうと願います。しかし、どうしても彼女を心から追いやることが出来ません。何をやっても彼女は心に居続けます。ランナーは彼女を決して忘れることが出来ません。どんなに時が経っても彼女に対する想いは色褪せず、どういうわけか、以前よりもっと多くの愛情を感じるようになります。何故か彼女への想いは消せないどころかより深くなっていきます。そして、どんなに時が経っても彼女を忘れることが出来ないと気付き、ランナーは絶望します。彼女への愛は、自身ではコントロールが出来ない深い部分から来ている為にそれは圧倒的です。
ついにランナーは降伏します。すべてに降伏します。

ランナーは宇宙で誰よりもチェイサーを愛していますが、恐れで身動きが出来なくなります。彼女を失うことを恐れ、永遠に彼女と一緒にいる為に必要なやるべき事を恐れ、心が恐れに支配されてしまうのです。何年もの間、私達は条件付きの愛の概念と共に人生を過ごしてきました。通常、魂が求める心からの愛を感じることはないので無理もないでしょう。


愛には恐れはありません。完全な愛は恐れを取り除き、すべての恐れに打ち勝てると言われています。恐れを手放した時にこそ無条件の愛があります。このプロセスは、本来の完全な愛の姿に戻る為に与えられたものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿